自分が使ってるビデオ屋の閉店が決まったので書きます
なんとなく5点満点で書きますが、評価基準は自分にとって心に残るかです
正直言って2-4点は割とどうでもいい映画ですが、現状自分がどう思っているかを書き残したいってとこです
記憶頼りで書くので間違いもあるかもしれないがそのままで
1-2点の作品には悪口を書いてしまうと思います
ONE PIECE THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島('05)
満足度1/5
普通に見たことを公開する最悪のスタートから1年は始まった
ワンピキャラの性格が本編とと別人でオリキャラが物事を解決するワンピでやる意味がない作品
アニメーターやレイアウトの腕自慢みたいな実写意識シーンがよかったぐらいだけど、秀でた面を見つけても嫌いだから認めたくならない映画
ただwikipediaに監督が同人誌に書いた脚本家への悪口が書かれているのは粘着質でかわいそうだと思った
ライオン・キング('94)
満足度4/5
この辺の時期はちゃんと見てなかった名作を一応見とくか、ディズニー編って感じだった
この映画は極めて映画的であるということに忠実でなおかつ技術力が高いので映画館で見たらすげえ感動してただろうな、と思った
ミーアキャットとイノシシのティモンとプンバァが賑やかし専門で何も考えてない典型的なディズニーの「可愛い」動物キャラで、こういうキャラクターが苦手なんだなと改めて思い知った
トイ・ストーリー('95)
満足度5/5
これは子供の頃に見た記憶があるので復習という形になったが、その面白さに驚いた
おもちゃという新しい視点から子供を見ることでここまで見える世界が違うかと感心したし、子供キャラのいかにも子供らしい仕草の数々に妥協がないなと思わされた
よく言われる「CGが雑」という形容だけど、この映画レベルのディテールでも照明やら合成がちゃんとしていたら見れるので、そのへんの怠慢によるものなのかなと考えた
メイキングでみんな子供時代はシド(おもちゃを魔改造する悪ガキ)だったと言ってて笑った そういった残酷さも容赦なく描いているところが良い
トイ・ストーリー2('99)
満足度3/5
いやえっとどうした?ってぐらい練り込み不足な一作
一回全部やり直して作り直したんだろうけどそのせいかおもちゃって最後の日が来るよね、って話がいつの間にか無かったことになってウッディ一家に入れば大丈夫!みたいな物語になっていてすげえ見てて居心地悪かった
まあ新キャラの造形は良いしそもそもウッディが出てる西部劇ってジャンル好きだから退屈しないけど惜しいなぁ、って思った
黒い罠('58)
満足度4/5
白黒作品だけどオープニングの長回し爆発シーン筆頭に今でも見る価値がある作品
やたらと複雑でみんな嘘ついたりなんだりで混乱するプロット、変に濃いキャラクターのモーテル店員なんかが印象に残る怪作だった
自分が見たやつとは違うけど米国上映版がフリーになってて
ただで見れるみたいやね
ブルーベルベット('86)
満足度4/5
とんでもねえ変態がたくさん出てきて退屈しない話 ざらついた歌声の主題歌が頭に残る
この監督はいわゆるシュールと評されることが多いけど、それでも画面に対する興味が離れないのはその人間観察力が極めて鋭いところに所以があるのではないかと思った
バドワイザーかハイネケンあたりの普及品ビールをションベン呼ばわり、パブストブルーリボンってビール一択だと喚くキャラクターが居て、飲んでみたいなと思っていたらもう年末になってしまった 全然見かけねえよ
ラン・オールナイト('15)
満足度3/5
リーアム・ニーソンが困ってブチギレるところを見に行ったら、意外と骨太なマフィアの人間関係や繊細な親子関係の話を見せられて目が点になった
結構悪くない話だと思うんだけど、勝手に抱いた期待を裏切られた驚きの方が大きくて受け止められないまま時間が終わってしまった
ものすごくカーチェイスでカメラを揺らしていて普通に意味わかんなくてキレそうだった
マスカレード・ホテル('19)
満足度3/5
色々な人生模様を追っていたら何を主軸なのか忘れてTVドラマより少しリッチなセットやカメラをボーッと眺めてたら終わった作品
別にドラマで良かったというか、ドラマの方が箸休め回とかでキムタクと長澤まさみの関係がもうちょい掘り下げられてもっと面白くなった気がする
TVドラマリテラシーが求められたのかマジで画面に集中できず終わってしまった
今ポスターを見ると人が多すぎる!覚えられるわけねえだろ!
恋する惑星('94)
満足度3/5
なんかオシャレらしいから見てみたらたしかにオシャレだった
2組カップルが居るんだけど、前半の金城武が演じてるカップルっつーか金城武のキャラが好きだった
振られたショックで自分の周りが早回しになる中スローモーションで椅子にうなだれてるシーンが良いし、パインの缶詰を食いまくるシーンも訳わかんなくて良い
イニシェリン島の精霊('22)
満足度2/5
俺も会話が退屈すぎてぶん殴りたくなるタイミングはあるけど、自分の指を切り落として家に投げるってのが相手に対して明確に傷つけてやろうという意図を感じてキモくて無理だった 多分耳切ったゴッホの真似だろうけどそれだけで気分悪くなる
しかも楽器を演奏する人間が自分の指を切り落とすとか重すぎてキツい
一応その指を呑んでロバが死んでみたり、その裏でバカだと思われていた奴が想い破れて自害したりと興味深いイベントが多く、多分争いのメタファーがどうとかいう解説はあるんだろうけど、普通にキッチュ過ぎて嫌になってそこまで考える気にならなかった
キッチュなアートを好きだと公言してイキるのは正直10代で卒業してほしい
バビロン('22)
満足度3/5
この監督は視覚的に嬉しいシーンを描くことができるし、ドラマ的に盛り上がるシーンも描くことができるんだけど、その2つが相変わらずバラバラだからなんか一本の映画を見た気がしねえなあ、と思う3時間だった
オープニングのパーティは史上最高の映画っぽいがどんどんシナシナになっていく
なぜならこの人の描くドラマは基本一対一の感情のやり取りであるが、厄介なことに一対一のビジュアルには興味がないので画面がへなへなになるのだ
だからだんだん画面から興味が失われていくのが特徴
せっかく雨に唄えばの当て馬ヒロインの視点から物語を描いてくれたのに残念な一本